交通事故の用語集
格落ち
物損事故によって自動車の評価額が下がることをいい、評価損ともいいます。修理してもなお自動車としての機能・概観が完全に修復せず事故前と比較して価値が低くなったり、あるいは機能・概観が完全に修復したとしても事故歴や修理歴自体が価値を低くしてしまいますので、その減少分が評価損として損害賠償額に加えられるのです。評価損の具体的な算出方法は、ケースバイケースといえます。交通事故があれば必ず評価損を認めるというわけではなく、車種や登録年数、走行距離、修理の程度などを考慮して、修理費の30%を上限に評価損を認めるというのが実務の大勢と言われています。一般的には、格落ちをめぐる争いは、高級車の交通事故の場合が多いようです。