交通事故の用語集
損益相殺
被害者やその相続人が事故によって何らかの利益を得た場合、その利益分を損害賠償額から控除されることを損益相殺といいます。損益相殺を行う理由は、交通事故によって損害を受けたとしても、他方で損害のてん補を受けているのであれば、それ以上に被害者が損害賠償を受けて二重に利得するのは不公平であるという点にあります。損益相殺の典型的なものとしては、たとえば、自賠責保険の損害賠償額や政府保障事業によるてん補金額は、いずれも損害のてん補を目的とするものであって、損益相殺の対象となります。