裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例: 東京高裁H22-9-28

交通事故の裁判例

「進行を制御することが困難な高速度」とは、道路の状況に応じて進行することが困難な状態になる速度をいうと判断した。

交通事故の裁判例判旨

 論旨は,要するに,刑法208条の2第1項後段にいう「進行を制御することが困難な高速度で,自動車を走行させる」とは,相当程度の時間にわたり危険な高速度で走行することをいうから,原判決が,本件事故時における短時間の走行速度をとらえて,「進行を制御することが困難な高速度」に該当するとしたのは,上記法条の解釈適用を誤っている,というのである。
 しかし,刑法208条の2第1項後段にいう「進行を制御することが困難な高速度」とは,道路の状況に応じて進行することが困難な状態になる速度をいうのであり,走行中の短時間の速度であっても,道路の状況に応じて進行することが困難な状態になれば,これに該当し,相当程度の時間にわたり危険な高速度で走行する必要はないというべきである。
 被告人は,本件において,幅員が6メートル弱の道路の中央が隆起して高低差のある橋梁部分を走行する際,法令上の最高速度である時速60キロメートルで走行しても車体が浮き上がって落ちるようになることを承知しながら,時速90キロメートルを相当程度超える速度で走行したのであるから,本件事故現場を道路の状況に応じて進行することが困難な状態になる速度で走行したものということができる。
 論旨は理由がない。

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