裁判例集

一覧へ戻る

交通事故の損害賠償の裁判例: 東京高裁H16-4-13

交通事故の裁判例

自分の車に著しく接近して走行していた普通乗用自動車が、進路変更をしようとしていることを認識しながら、それを妨げる目的で時速約87キロメートルに至るまで加速していることから、進路変更をさせないようにして、その自由かつ安全な通行を妨げることを積極的に意図しているものといえるとして、「車の通行を妨害する目的」を認めた。

交通事故の裁判例判旨

被告人(原審乙16),B(同乙8ないし10),C(同甲10),D(同甲13)及びE(同甲27)の各検察官調書等の関係証拠によれば,次の事実が認められる。大型貨物自動車を運転していた被告人は,B運転の普通乗用自動車を追い抜いたところ,B車が抜き返して自車の前に出てきたため,邪魔だと思い,加速して後方からあおり,B車が車線を2回変更しても,その度にくっついて離れずに走行し,B車が道路がやや右斜め方向になっていた場所で第3車線をそのまま直進し第3車線と第2車線をまたいで第2車線のうちの第3車線寄りを走行した後第3車線に進路を変更しようとしたため,それを妨げようとして,時速約87キロメートルに至るまで加速したところ,B車が第3車線に進入してきたため,ブレーキをかけ,ハンドルを右に切ったが,間に合わず,自車左前部を,B車右後部に衝突させた上,対向車線に進出して対向車に衝突し,その運転者にけがを負わせ,さらに,滑走した対向車をして路上にいた者に衝突させて死亡させた。
 このように,被告人は,自車に著しく接近し第2車線のうちの第3車線寄りを走行していたB車が,第3車線に進路変更をしようとしていることを認識しながら,それを妨げる目的で時速約87キロメートルに至るまで加速しているのであるから,B車の進路変更をさせないようにして,その自由かつ安全な通行を妨げることを積極的に意図しているものといえるのであって,車の通行を妨害する目的があったことは明らかである。

弁護士による交通事故の示談・慰謝料増額の無料相談【HOME】へ

一覧へ戻る

  • 交通事故で被害に遭われた方、そのご家族の方へ。
    損害賠償・示談の相談は、無料相談からお問い合わせください。
  • フリーダイヤル0120-980-856
  • 365日24時間いつでも受付中!
    お気軽にお電話ください!

  • 無料ご相談フォームへ