裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例: 東京高裁H16-12-15

交通事故の裁判例

赤色信号を無視して交差点内に進入した上時速約20キロメートルで右折進行した行為が刑法208条の2第2項後段所定の危険運転行為に該当するとした。

交通事故の裁判例判旨

 刑法208条の2第2項後段所定の「重大な交通の危険を生じさせる速度」とは,赤色信号を殊更に無視した車両が,他車と衝突すれば重大な事故を惹起することになると一般的に認められる速度,あるいは,重大な事故を回避することが困難であると一般的に認められる速度を意味するものと解されるところ,具体的な場面においてこれに該当するかどうかは,他車の走行状態や自車との位置関係等に照らして判断されるべきである。これを本件についてみると、本件事故の具体的状況は前記のとおりであり,本件交差点において,被害車両は青色信号に従って直進しようとしていたのであるから,相当な高速度で交差点に接近することが通常であると考えられ,そのような車両の直前を右折する際に時速約20キロメートルで進行していれば,同車を発見してから直ちに制動や転把等の措置を執ったとしても衝突を回避することは極めて困難であって重大な事故の発生する可能性が大きいというべきであり,現に本件自動車が被害車両を発見しないまま衝突してから停止するまでに約7メートルもの距離を必要としたことは前記認定のとおりである。そうすると,本件の際に時速約20キロメートルで右折進行した行為は,重大な交通の危険を生じさせる速度によるものであったというほかない。そして,所論指摘のとおり,被告人が右折進行を開始するに先立ち,赤色信号に従って交差点の手前でいったん停止したことを考慮に入れても,本件の際の被告人の行為は同後段所定の危険運転行為に該当すると解するのが相当である。 

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