裁判例集
交通事故の損害賠償の裁判例: 東京地裁H14-11-28
交通事故の裁判例
被告人が、アルコールの影響により正常な運転をすることが困難な状態で大型貨物自動車の運転を開始したため、走行中に仮眠状態に陥り、同車を暴走させ、被害者2名を轢過し、死亡させた事案について、危険運転致死罪を認めた。
交通事故の裁判例判旨
被告人は、平成一四年七月一八日午前零時三〇分ころ、東京都江戸川区西瑞江〈番地略〉付近道路において、運転開始前に飲んだ酒の影響により、前方注視及び運転操作が困難な状態で、大型貨物自動車を発進させてこれを走行させ、もってアルコールの影響により正常な運転が困難な状態で大型貨物自動車を走行させたことにより、同日午前零時五五分ころ、東京都墨田区江東橋〈番地略〉付近道路において時速約六〇キロメートルで走行中、仮眠状態に陥り、同車を同所先の中央分離帯に設けられた安全地帯内に暴走させ、折から同安全地帯内でこれと連接する横断歩道を横断歩行するために信号待ちをしていたC(当時二三歳)及びD(当時二四歳)の両名に自車左前部を激突させた上、上記両名を轢過し、
よって、Cに頭蓋挫砕等の傷害を、Dに頭部挫滅等の傷害をそれぞれ負わせ即時同所において、上記両名を上記各傷害によりそれぞれ死亡させたものである。