裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例: 宇都宮地裁H11-8-9

交通事故の裁判例

保険契約の締結に際し、免責条項の説明を受けていないとしても、特段の合意がないかぎり、約款の定めに従う意思であったとして、免責条項の適用を認めた。

交通事故の裁判例判旨

本件免責条項によれば、控訴人は、原因のいかんを問わず、頸部症候群又は腰痛で他覚症状のないものに対しては、保険金を支払わないこととされているところ、前記一の事実によれば、被控訴人の症状は、他覚所見を伴わない頸椎捻挫又は腰椎捻挫であると認められるから、これが本件免責条項の規定に該当することは明らかであり、控訴人は、本件免責条項により、保険金の支払を免れるというべきである。
被控訴人は、本件保険契約一ないし五を締結するに当たって、本件免責条項の説明を受けていない旨供述するが(被控訴人)、被控訴人は、普通保険約款を承認した上で右各契約を締結し、かつ、普通保険約款が記載された書面の交付を受けていると推認できるから、仮に、右各契約を締結するに当たって、本件免責条項の説明を受けていないとしても、右約款によらない旨の特段の合意がない限り、右各契約については、普通保険約款の定めに従うとの意思であったというべきところ、右特段の合意の主張立証は存在しない。
また、被控訴人は、被控訴人の症状に他覚所見がないとして保険金の支払をしないことは本件保険契約一ないし五の存在を無視することになる旨主張するが,頸部症候群又は腰痛について医師の診断によっても被控訴人の訴え以外に被控訴人の症状を裏付ける客観的根拠が見いだせない場合、すなわち、症状に他覚所見のない場合に保険金の支払をしないと予め定めておくことは、保険金の不当請求、詐取等を防止し、また、保険金の支払に関し無用の紛争が発生することを防止するという点で合理性がある上、右のとおり、被控訴人が、本件保険契約一ないし五については、普通保険約款の定めに従うとの意思であったことを考慮すると、本件免責条項を適用することが本件保険契約一ないし五の存在を無視するものであるとはいえず、被控訴人の右主張は採用できない。

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