裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例: 名古屋地裁S60-9-25

交通事故の裁判例

保険の目的物の譲渡は抽象的に危険の増大につながるものであり、保険者はその事実を知るにつき正当な利益を有することから、免責条項の有効性を認めた。

交通事故の裁判例判旨

原告は右約款の規定は商法六五〇条、六五六条等の趣旨に反し、保険契約者に不利益であり無効であるとか、右約款の規定は譲渡による危険が著しく増大した場合にのみ適用すべきである旨主張する。
しかしながら、保険の目的物が譲渡された場合このことが抽象的に危険増大の可能性につながるものであり、保険者はその事実についてこれを知る正当な利益を有しているものであり、約款において保険の目的物の譲渡を画一的に通知事項としたうえ、その通知義務の履行を強制するため、一定の制裁措置を講ずる必要のあることは当然であり、保険契約の目的物の譲渡という保険契約者、保険者の双方にとって重大な事項が発生したときに通知をなすという手続を怠って始めて失権の効果を生ぜしめるのであるからこのことが保険契約者、譲渡益らに特に不利益を与えることにはならず、また、右約款八条は商法六五〇条、六五六条と異なり保険の目的物の譲渡或いは保険の目的の場所的移転により著しく危険が増加した場合にも保険契約を当然無効とはせず(同約款八条三項)追加保険料の請求によりこれを承認する(同約款九条)途を開いているのであり、商法の原則より右約款の規定が保険契約者に必ずしも不利益なものでありこれを無効とすべきものであるとか、目的物の譲渡により著しく危険の増大した場合にのみ適用すべきものであるとの主張は理由がない。
また本件建物にIが根抵当権の確定債権の債務不履行を条件とする代物弁済を原因とする条件付所有権移転仮登記がなされた後に本件保険契約が締結されているとしても所有者Iが本件保険契約後に第三者に本件建物を譲渡したことにかわりがなく、右約款の適用について差異を生ずる理由とはならず、右に関する原告の主張も採用の限りではない。

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