裁判例集
交通事故の損害賠償の裁判例: 名古屋地裁H22-3-5
交通事故の裁判例
盲導犬が死亡した場合の精神的苦痛について、精神的損害にあたると評価できるとした。
交通事故の裁判例判旨
《証拠略》によれば、原告Kが、飼い犬Sに対して、自身の目の代わりというだけでなく、いわば共に生きる同士として深い信頼と愛情を寄せていたこと、原告Kは、Sの貸与を受けてからその活動範囲や人との交流範囲が格段に広がり、今後もSとともに充実した社会生活を送ることを楽しみにしていたこと、そのような中で本件事故により突然にSを失い、原告Kとしては我が子を失ったかのような深い悲しみ、苦しみを抱いたことが認められるのであり、原告Kのこのような精神的苦痛は、法的に金銭評価が可能な精神的損害にあたると評価することができる。