裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例: 千葉地裁H18-2-14

交通事故の裁判例

4人を死亡させ、4人を負傷させた危険運転致死傷等の事案について、飲酒量及び事故直前の運転状態等から、アルコールの影響により正常な運転が困難な状態であったものと認定した。

交通事故の裁判例判旨

 刑法208条の2第1項前段の危険運転致死傷罪にいう「正常な運転が困難な状態」とは,正常な運転ができない可能性のある状態では足りず,前方の注視が困難になったり,意図したとおりの時期や加減でハンドル及びブレーキ等を操作することが困難になったりするなど,現実に道路及び交通の状況等に応じた運転操作を行うことが困難な心身の状態にあることをいうと解される。
 これを本件についてみると,被告人は,自動車の運転を開始する前に,相当多量に飲酒し,第三者から見て分かるほど平衡感覚を正常に保てない状態にあった上,本件自動車の運転を開始した後には,2か所の交差点で信号機を見落とし,右カーブで路外に接近してガードレールに衝突しそうになり,本件事故現場付近では,緩やかな左カーブになっているほぼ直線の道路で自動車を左外側線側に進出させ,視認しやすい状況にあった被害者らに全く気付かないまま,自車を被害者らに衝突させたものと認められる。
 これらのことからすると,被告人は,アルコールの影響により現実に前方の注視及び道路の状況に応じた運転操作が困難な状態で自動車を走行させたものと認められるから,刑法208条の2第1項前段の危険運転致死傷罪にいう「正常な運転が困難な状態」にあったというべきである。

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