裁判例集
交通事故の損害賠償の裁判例: 東京高裁H4-7-20
交通事故の裁判例
物損(車両損害)は、被害物件を修理する以外に同種の物を入手することができないような特別の事情がない限り、被害物件の価額を限度と解すべきと判断した。
交通事故の裁判例判旨
控訴人は、自動車の物損による損害の評価にも不服をいうが、不法行為を理由とする損害賠償請求において被害者が請求することができるのは、被害物件を修理する以外に同種の物を入手することができないような特別の事情がない限り、被害物件の価額を限度と解すべきものであつて、控訴人が愛着を持つていた車であるからといつて、その価額を上回る修理費用を損害と認めることはできない。