裁判例集
交通事故の損害賠償の裁判例: 大阪地裁H14-10-30
交通事故の裁判例
被害車両の評価損を否定した。
交通事故の裁判例判旨
原告Cは、本件事故によりY車に評価損四〇万二〇六〇円が生じたと主張するが、これを認めるに足りる証拠はない。
かえって、Y車の初度登録は平成九年一一月一八日であって、本件事故までに約二年七か月経過しており、走行距離は六万七〇〇〇キロメートル以上であること(甲三、四)、本件事故による損傷の内容は前記認定のとおりであって、車両骨格部分に及ぶような重大なものではなく、各部品の取替により十分な修理がされていると考えられること(甲二、三)及びY車に修理後も不具合が生じているとか、原告Cが本件事故前に車両の買い替えを予定していたと認めるに足りる証拠もないことからすると、Y車に評価損は生じていないと認めるのが相当である。
したがって、原告Cの請求は認められない。