裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例:東京地裁H19-2-8

交通事故の裁判例

原付自転車が直進禁止なのに直進してパトカーと衝突したという交通事故について、パトカーの運転者は無過失と判断した。

交通事故の裁判例判旨

原告らは、被告Oは本件交差点に進入するに際しては、青信号に従う他の交通に注意して、早期に本件単車を発見し、それに対応する速度を遵守する義務があったところ、これを怠ったと主張している。
 既に述べたように、本件単車が青信号に従って本件交差点に進入したものとは認められないが、被告Oが前方左方の車の動向を十分に注視していれば、本件単車との衝突を回避することができた余地がないではないとも考えられる(甲三七参照)。
 しかしながら、緊急自動車は、追越しをするためその他やむを得ない必要があるときは、道路の右側部分にその全部又は一部をはみ出して通行することができるのであって(道路交通法三九条一項)、交差点又はその付近において、緊急自動車が接近してきたときは、車両は交差点を避け、かつ、道路の左側に寄って一時停止しなければならない(同法四〇条一項)。
 そして、上記のとおり、本件パトカーは、サイレンを鳴らして、その接近を広報し、青信号のときに本件交差点に進入しているのである。他方、Nは、左折のみ可能であり、直進若しくは右折することは禁止されていたにもかかわらず、本件交差点に直進し、また、一時停止すべきであったにもかかわらず、一時停止することなく、本件交差点に進入し、別紙図面のような位置関係にある南北道路に抜けようとしていた(原告春男本人)のである。
 このような事情を考慮すると、本件事故については、被告Oに過失はなく、本件事故は、Nの過失によって生じたものと認めるのが相当である。そして、前記認定の事実によると、被告東京都が本件パトカーの運行に関し注意を怠ったものではなく、本件パトカーに構造上の欠陥又は機能の障害はなかったものと認められる。

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