裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例:東京地裁H16-5-10

交通事故の裁判例

1人乗りバイクの後部に乗車してパトカーから被告とともに逃走し、またヘルメットの不着用も損害の拡大に寄与していたとして、原告に30パーセントの過失相殺を認めた。

交通事故の裁判例判旨

 争いのない事実及び上記認定された事実を前提とすると、本件事故当時、原告と被告Iは被告バイクを二人乗りし、ともにヘルメットを着用していなかったことが認められる。本来一人乗り用の原付バイクに二人で乗ること自体、運転操作に影響を与える危険なものである。のみならず、本件においては、一方通行の逆走及び二人乗りを発見されたために、警察官からの追跡を逃れようと逃走していたもので、被告バイクが一方通行を逆走し、かつ減速もせずに本件交差点に進入し、本件事故を惹起したのは、本件パトカーから逃走していたからにほかならないが、原告は、単に後部に乗車していたにとどまらず、帽子でナンバープレートを隠すなど、逃走行為にはむしろ積極的に関わっていたものである。被告Iの逃走経路についての供述が信用できないことは、前記二の(2)のとおりであり、原告が逃走経路を指示していたと認めるに足りる証拠はないが、原告は自ら被告バイクの後部に同乗し、本件パトカーからの追跡を招いた上、被告Iとともに逃走行為に及んでいたもので、原告が、同乗することのほか運転の危険性を増幅、助長する行為に及んでいないとしても、被告Iの危険運転を容認していたことは明らかである。
 また、原告は、頭蓋骨骨折、外傷性くも膜下出血、硬膜下出血を受傷しており、ヘルメットを着用していれば、これらの傷害の程度が軽く済んだ可能性があるから、ヘルメットの不着用も損害の拡大に寄与していると見ることができる。
 これらの事情に鑑みると、同乗者である原告にも、過失ないし帰責性があるものと認められ、公平の見地から、原告に生じた損害の三割を減額すべきである。

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