裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例:最判S52-5-2

交通事故の裁判例

A所有の車を弟Bが1週間借り受けて友人C等と観光旅行に出かけ、BとCらが交代で運転をしていたがCが運転中に転落した事故につき、Bの運行利益、運行支配はAよりも直接的、顕在的、具体的であつて、Aとの関係ではBは自賠法3条の「他人」ではないから同法に基づく損害賠償責任を問うことはできないとした。

交通事故の裁判例判旨

原審の適法に確定したところによれば、上告人の兄Sは同人の営業用に普通乗用自動車(以下「本件自動車」という。)を所有していたところ、上告人は、昭和四六年一二月末、友人のHと正月休みを利用して本件自動車で四国観光旅行をすることを計画し、Sから約一週間本件自動車を使用することの許諾を得たうえ、同月三一日、東京を出発し、Hと適宜運転を交代しながら四国に到着し、途中女友達二人を同乗させてからは、上告人、H及び他一名が交代で運転して観光旅行を続けているうち、翌年一月三日午前一一時ころ、愛媛県南宇和郡西海町の海中公園を見物するために、Hが本件自動車を運転して同町弓立二七〇番地先路上を進行中、カーブ地点で運転操作を誤り、本件自動車を道路下に転落させ、同乗していた上告人は、右事故のため第一〇胸椎骨折による背髄損傷等の傷害を被つた、というのである。右事実関係のもとにおいては、Sの運行支配が間接的、潜在的、抽象的であるのに対し、上告人の運行支配と運行利益の享受がはるかに直接的、顕在的、具体的であるとし、上告人は、Sに対し、自動車損害賠償保障法三条本文にいう「他人」であることを主張することが許されず、したがつて同法条に基づく損害賠償責任を問うことができないとした原審の判断は、正当として是認することができる。

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