裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例:宇都宮地裁H5-4-12

交通事故の裁判例

シンナーの吸引などにより家庭裁判所に事件が係属し、また、交通法規違反による検挙歴などのあるAの母親Bが、その家裁係属事件以外について知っていたか、あるいは知るべき状況にあったか否か、交通関係につきAをどのように監督していたかを認めるに足りる証拠がなく、本件交通事故と相当因果関係あるBの監督義務違反があることを認めることはできないと判断した。

交通事故に係る裁判例判旨

原告らと被告Bとの間で成立に争いのない甲第二号証及び被告A本人尋問の結果によれば、本件事故当時、被告Aは一八歳であり、責任能力を有していたこと、被告Bが被告Aの単独の親権者であつたことが認められる。
原告らは被告Bに対し、被告Aの親権者としての監督義務の懈怠と本件事故との間に相当因果関係があるとして民法七〇九条に基づき損害賠償請求をする。
いずれも原告らと被告Bとの間で成立に争いのない丙第三号証の一五の一、丙第三号証の一七ないし一九及び被告A本人尋問の結果によれば、本件事故当日までに、被告Aにつき、シンナーの吸引で一度、シンナーを原引して原動機付自転車を運転していたことで一度家庭裁判所に事件が係属し、被告Bもその調査を受けたこと、被告Aは、スピード違反、赤信号無視外一回の交通法規違反をして警察に検挙され、右以外にも数回シンナーを吸引して自動車を運転したことがあることが認められる。
しかしながら、右のうち家庭裁判所の調査を受けた二件以外について被告Bがこれを知つていたか否か、或いは知り得べき状況にあつたか否かについてはこれを判断するに足りる証拠がなく、被告Bが交通関係につき被告Aをどのように監督していたかを認めるに足りる証拠もない本件においては、右の認定事実のみからでは、本件事故と相当因果関係のある被告Bの監督義務違反があることを認めることができない。

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