裁判例集

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交通事故の損害賠償の裁判例:名古屋地裁H14-12-3

交通事故の裁判例

交通事故により死亡した被害者の母親につき、事故後母乳分泌を止める治療費が本件交通事故との相当因果関係がある損害と認められ、また、本件交通事故による強いストレスのためPTSDと診断され、その治療費が損害と認められた。

交通事故の裁判例判旨

原告Mにあっては、本件事故により左手の甲に怪我をするなどの傷害を負い、元也の乗った乳母車が被告車と衝突し、元也が十数メートルも飛ばされ道路に投げ出された光景を直接目撃するなどしており(乙三、六、一一、M本人)、原告Mの慰謝料を判断するについては、同人が本件事故の直接の被害者でもあることを考慮しなければならない。また、原告Mには、本件事故後、「乳母車が被告車にぶつけられて投げ出される場面等が脳裏から離れない。他人の出産の話を聞いたり、元也と同年の他の男の子を見ると本件事故を思い出し、絶望的な気分になり、買物に行ったり、食事の支度をしたりすることができなくなる。子供の洋服を見ると心臓がどきどきしたり、頭が締め付けられる感じがする。どこかへ出かけても楽しくなく、鬱の状態になって帰ってくる。子供を望むことが無駄という気持ちや、長く生きているのが怖いという気持ちになる。他人と接することができず、何回かパートの仕事に出たことがあるが続けられず、近所の集まりにも出られない。本件事故以来何かにいらいらし、周辺にあるものを壊したくなる。外出したときは常に緊張し、自宅の戸締まりにも異常に神経を使う。」等の強いストレス症状が出現し、同人は、きわめて過酷な精神状態に置かれている(甲二四、二五の一、二、M本人)。原告Mのこのような症状は、本件事故による影響と考えるのが相当であり、そして、同人は、A病院やM学院のK医師のもとで、外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されて治療を受けているが、上記の症状は現在も継続しており、今後も治療を継続する必要がある(甲二五の一、二、M本人)。
 (ウ) このような事情は、原告らの慰謝料を判断する上で特別な事情として十分考慮する必要がある。

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